はじめに:「怒られるかも」が頭から離れない…
「また怒られるかもしれない…」
そんな不安が、ふとした瞬間に頭をよぎることはありませんか?
私は現在、部長職として働いています。年収も1400万円あり、社内では同期最速で昇進を果たしました。
一見、順風満帆に見えるキャリアかもしれません。
でも本音を言えば、今でも定期的に「上司に怒られるかもしれない」と不安になる自分がいます。
特に、一年前に異動してからはやりがいを感じにくく、精神的にもきつい場面が増えました。
同僚がうつ病で倒れたとき、「次は自分かもしれない」とさえ思いました。
この記事では、そんな私がどうやってこの不安と向き合ってきたのかを、等身大でお話しします。
なぜ「怒られるかも」と思ってしまうのか?
この不安には、いくつかの心理的な背景があります。
真面目な性格ほど陥りやすい「予期不安」
「怒られるかも」と考える人は、基本的に責任感が強く、仕事に対して真摯です。
私自身もそうですが、「ミスをしてはいけない」「完璧でありたい」と思うあまり、まだ何も起きていないのに未来の怒られシーンを勝手に想像してしまう。
これは“予期不安”と呼ばれる現象で、過去の経験や上司との関係性が影響していることもあります。
成果主義と評価への過剰適応
部長職という立場上、「結果を出し続けなければ」というプレッシャーは常にあります。
上司や経営層に対する“見えない評価”を気にしてしまい、たとえ仕事が順調でも、
「でも何か抜けていたらどうしよう」
「今日の発言、まずかったかもしれない」
と、自己評価が下がる思考のクセに陥るのです。
心のバランスを崩しかけた出来事
一番精神的にこたえたのは、仲の良かった同僚が突然、うつ病で長期休職に入ったときでした。
※こちらのブログに同僚のうつ病についてまとめています。
「あの人、優秀だったのに…」
「いつも丁寧にやっていたのに…」
そんな同僚が倒れたことで、「自分だって同じようになるかもしれない」と強く思いました。
やりたくもない仕事をやらされ、業務に対してやりがいを持てない状態が続いている今、
表面上はうまくやれていても、心のなかでは疲弊しきっています。
私が実践している「不安」との付き合い方
曖昧な不安を言語化する
「怒られるかも」と思ったら、まず紙に書き出すようにしています。
- 何が心配なのか?
- それは本当に怒られるレベルなのか?
- もし怒られたら、実際どうなるのか?
書き出すと、不安の多くが“根拠のない思い込み”であることに気づきます。
あえて「最悪のシナリオ」を想像する
「怒られる」ことを、できる限り現実的にイメージします。
たとえば、
- 上司が少し不機嫌になる
- 修正指示がある
- 多少評価が下がる
この程度だと割り切れると、急に気が楽になります。
「怒られる=失敗」ではないと再定義する
怒られること=自分の否定ではありません。
でも私は長い間、これを混同していました。
怒られるのは、ただの“フィードバック”であって、成長のための一過程。
そう捉えるようになってからは、少しずつ心が軽くなっていきました。
『嫌われる勇気』がくれた気づき
アドラー心理学をベースにした書籍『嫌われる勇気』はこういったときに頼りになる本です。
この本の中には、まさに今の自分の状況に響く言葉がありました。
※嫌われる勇気についての詳細はこちらのブログをご覧ください。
「他者の評価を気にする人生から、自分の価値で生きる人生へ」
まさに「怒られるかも」と思ってしまうのは、他者の評価を過剰に意識している証拠なんですよね。
『嫌われる勇気』はそれを根底から見直してくれる一冊です。
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「環境」を変える準備も必要かもしれない
私は、今の部署にはあと1年いることになりそうです。
それで異動できるなら、もう少し頑張れそうだと思っています。
でも、もしあと2年となったら…さすがに限界かもしれません。
だから私は、
- 自分がやりたい仕事の明確化
- 社内での異動希望のタイミングの把握
- 必要があれば転職市場の情報収集
などを少しずつ始めています。
「耐える1年」ではなく、「未来をつくる1年」にしていく。
それが、今の自分にできる最善のメンタルケアだと感じています。
まとめ:不安を感じるのは、真剣に向き合っている証拠
「怒られるかもしれない」と不安になるのは、決してあなたが弱いからではありません。
それはむしろ、責任感がある・誠実である・人に配慮できるという、仕事において最も大切な資質の裏返しです。
だからこそ、その気持ちに押しつぶされないように、少しだけ「嫌われる勇気」を持ってみてほしいのです。
あなたの人生は、あなた自身の価値で決まります。
「怒られるかも」という不安に支配されず、あなたらしく、誇りをもって働ける日々が戻ってくることを、心から願っています。
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