不動産投資を始める際に、どのような不動産会社があるのかを理解することは非常に重要です。不動産会社にはさまざまな種類があり、それぞれ役割が異なります。この記事では、不動産投資初心者の方にも分かりやすく、不動産会社の種類とその特徴を解説していきます。
売買不動産会社(ディベロッパー・買取再販業者)
売買不動産会社は、自ら不動産を仕入れ、リフォームやリノベーションを施した後、再販する会社です。主に以下のような特徴があります。
- 物件を直接所有し、売主として販売する
- 仲介手数料が不要(ただし、販売価格には業者の利益が上乗せされている)
- ワンルームマンション投資の販売業者に多い
このタイプの会社から物件を購入すると、仲介手数料はかかりませんが、その分、販売価格には業者の利益が含まれています。したがって、購入価格が相場より割高になりがちです。
売買仲介不動産会社
売買仲介不動産会社は、不動産の売主と買主をつなぐ役割を果たす会社です。特徴は以下の通りです。
- 売主と買主の間に入って契約をサポート
- 売主側・買主側それぞれに仲介手数料が発生
- 同じ会社が売主・買主の両方を仲介するケースもある(両手仲介)
仲介手数料の計算方法
仲介手数料の上限額は法律で定められており、以下の計算式で算出されます。
例えば、1億円の物件の場合:
これを売主・買主双方から受け取る場合、
と、1件の取引で数百万円の利益が発生することになります。このため、仲介業者は良い物件でも自社で購入せず、顧客に紹介するケースが多いのです。
管理不動産会社
管理不動産会社は、投資用不動産の管理を代行する会社です。主な業務には以下のようなものがあります。
- 入居者対応(問い合わせ・クレーム対応・家賃回収など)
- 空室対策(入居者募集・広告戦略・賃貸仲介会社との連携など)
- 建物管理(清掃・設備点検・修繕手配など)
管理費用
管理会社に支払う手数料は、賃料の3%~5%程度が一般的です。この料金で幅広い業務を請け負ってくれるため、特にサラリーマン投資家にとっては非常に便利です。
ただし、管理会社の質にはバラつきがあるため注意が必要です。以下のようなケースもあるので、契約前にしっかり確認しましょう。
- 最低限の業務しかせず、空室対策を積極的に行わない
- 修繕対応が遅く、トラブルが頻発する
- 報告が不十分で、オーナーが状況を把握しにくい
もし管理会社の対応が不満であれば、他の管理会社に変更することも検討しましょう。
賃貸仲介不動産会社
賃貸仲介不動産会社は、空室物件に対して入居者を募集し、契約をサポートする会社です。特徴は以下の通りです。
- 駅前などに店舗を構え、入居希望者の対応を行う
- 物件の内見案内、契約手続きのサポート
- オーナーから広告料(AD)として家賃の1~3ヶ月分を受け取る
直接交渉も有効
空室が長引く場合、オーナー自ら最寄りの賃貸仲介会社に足を運び、物件を積極的に案内してもらえるよう依頼する方法もあります。特に、広告料(AD)を増やすことで優先的に紹介してもらえる可能性があるため、空室対策として検討してみる価値があります。
まとめ
不動産投資を成功させるためには、各不動産会社の役割を理解し、適切に活用することが重要です。
不動産会社の種類 | 役割・特徴 |
---|---|
売買不動産会社 | 物件を直接販売(仲介手数料なし) |
売買仲介不動産会社 | 売主と買主を仲介(仲介手数料が発生) |
管理不動産会社 | 物件の管理全般(入居者対応・修繕管理など) |
賃貸仲介不動産会社 | 入居者募集(広告料が必要) |
不動産投資初心者の方は、まずはこれらの違いをしっかり理解し、自分の投資スタイルに合った不動産会社と付き合うことが成功への第一歩となります。ぜひ、今回の内容を参考にして、賢い不動産投資を進めてください!

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