はじめに
私は年収1500万円弱、大企業で40代前半に部長に昇進した、いわゆる「中の上級サラリーマン」です。周囲からは「順風満帆のキャリア」に見えるでしょう。しかし、ある人事異動をきっかけに、私は自分の人生を根本から見直すことになりました。その結論は——「静かなる退職」です。
出世街道を走り続けた日々
部長昇進までの道のり
私は最速で部長に昇進しました。その背景には課長時代の激務がありました。夜遅くまで残業し、土日も資料作成。正直、家族や自分の時間はほとんど犠牲にしてきました。しかし、その努力が評価され、出世街道を突き進むことができたのです。
異動で訪れた「暇な日々」
ところが、部長に昇進した後、人事異動で特にやりたくない仕事に就くことになりました。最初は落胆しましたが、気付いたのです。——「この仕事は暇だ」と。皮肉にも、暇だからこそ考える時間ができ、自分の人生を見つめ直す余裕が生まれました。
お金よりも時間が大切だと気づいた瞬間
友人との対比
私の友人たちは、年収こそ高くないものの、毎年家族と旅行に行ったり、海外にも出かけたりしています。一方の私は、数年に1度しか家族旅行をせず、海外旅行はゼロ。財布は豊かでも、心や時間は貧しかったのです。
趣味と健康の発見
暇になったことでジム通いを始めました。9か月で体が変わり、健康を実感。さらに読書の時間も増え、これまでの人生のバランスの悪さを痛感しました。仕事だけでなく、家族・趣味・健康が人生の柱だと気づいたのです。
「静かなる退職」という選択
出世のメリットとデメリット
確かに、まだ上のポジションはあります。しかし、出世すれば責任も増え、飲み会や忖度など「会社優先」の時間がさらに増えるでしょう。これ以上は、私にとってリスクでしかありません。
自分の人生を生きる
私は上司の人生を生きるために会社にいるわけではありません。残り40年の人生、元気に動けるのは20年程度。その貴重な時間を会社に吸い取られるのは「まっぴらごめん」です。だからこそ、私は静かに出世レースを降り、自分の人生を歩む決意をしました。
今後のライフプラン
家族との時間
これからは、年に数回は旅行に行きたいと思います。子どもたちとの思い出は今しか作れません。
趣味・健康の追求
ジム通いを継続し、健康寿命を延ばします。さらに読書や学び直しで知的好奇心も満たしていきます。
資産の有効活用
高収入で築いた資産を守りながら、不動産投資や資産運用にも取り組み、経済的安定を維持していきます。
まとめ
40代で最速部長昇進を果たした私が出した結論は「静かなる退職」。それは、出世やお金以上に「時間」と「人生の質」を優先する選択です。これからは、仕事に縛られず、家族・趣味・健康を大切にした生き方をしていきます。あなたは自分の時間をどう使いますか?
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