はじめに
最近、S&P500やオルカン(オール・カントリー)に投資している人の中には、積立NISAの評価額が含み損に突入したという方も多いのではないでしょうか?
特に2025年の市場では、トランプ政権の関税施策や米中貿易摩擦の影響で、S&P500が大きく下落する局面が発生しました。しかし、積立NISAの本質を理解していれば、こうした下落局面はむしろ「買い場」と捉えることができます。
本記事では、S&P500やオルカンが下落した際に取るべき行動について、長期投資の視点から解説していきます。
積立NISAは「長期投資」が基本
積立NISAは「長期・分散・積立」を基本とした投資制度です。短期間の値動きを気にするのではなく、20年~30年といった長期で資産を成長させることを目的としています。
✅ 短期の下落は想定内
S&P500やオルカンは、過去のデータを見ても定期的に調整(10%程度の下落)や暴落(20%以上の下落)を経験しています。
例えば、
- 2008年:リーマンショック(S&P500は約50%下落)
- 2020年:コロナショック(S&P500は約30%下落)
しかし、これらの危機を乗り越え、S&P500は史上最高値を更新し続けてきました。一時的な含み損に惑わされず、淡々と積み立てを続けることが重要です。
下落相場は「安く買えるチャンス」
S&P500やオルカンが下がると、「損をした!」と焦る人もいるかもしれません。しかし、長期的に成長する資産を安く買えるチャンスと考えましょう。
✅ ドルコスト平均法のメリット
積立NISAでは、毎月一定額を投資する「ドルコスト平均法」を活用しています。
- 価格が高い時:少ししか買えない
- 価格が低い時:たくさん買える
これを続けることで、平均購入単価を抑え、将来的なリターンを最大化できるのがポイントです。
実際、2020年のコロナショック時に積立を継続した人は、その後の急回復で大きな利益を得ることができました。
✅ 筆者の実績データ
筆者自身も、2025年2月末時点では評価額約150万円、含み益約10万円(+約7%)でした。しかし、最近の急落により、一気に含み損約5千円(△0.3%)まで下落しました。
このように、短期間で大きく変動するのが市場ですが、だからこそ積立を継続し、平均購入単価を抑えることが重要です。
含み損が出た時にやってはいけないこと
❌ 焦って売却する
積立NISAは「非課税で20年以上運用できる」制度です。短期的な下落で売却すると、将来のリターンを放棄することになります。
❌ 積立をストップする
価格が下がると怖くなり、積立を止めたくなる人もいます。しかし、下落相場こそ「安く仕込むチャンス」です。感情に流されず、ルール通りに積立を続けましょう。
今やるべきこと
✅ 積立を継続する
相場がどう動こうと、積立NISAは「コツコツ積み立てること」が最重要です。
✅ 余裕資金があれば買い増しも検討
下落相場では、スポット購入(一括投資)を検討するのもアリです。ただし、生活費に影響が出ない範囲で行いましょう。
✅ 投資方針を再確認する
「なぜ積立NISAを始めたのか?」を改めて考え、長期視点での運用を再確認しましょう。
まとめ:長期目線で淡々と続けよう
積立NISAの含み損は、一時的なものにすぎません。S&P500やオルカンは、長期的には成長する可能性が高い資産クラスです。
✅ 短期の値動きに惑わされない
✅ ドルコスト平均法のメリットを活かす
✅ 下落相場はむしろチャンスと考える
この3つのポイントを押さえ、冷静に積立を続けましょう!
あなたの資産形成を応援しています!

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