はじめに
「詐欺に引っかかるなんて、自分には関係ない」と思っていました。しかし、実際に体験すると、冷静な判断ができなくなり、簡単に騙されてしまうことを痛感しました。
今回は、私が実際に体験した警察を名乗る振り込め詐欺の手口と、被害を最小限に抑えられた要因、そして今後の防衛策について詳しくお話しします。
実際に遭遇した詐欺の手口
私が引っかかった詐欺の手口は、以下のようなものでした。
① 警視庁を名乗る人物からの電話
- 「あなたのキャッシュカードが不正利用された」との連絡
- 「逮捕した人物があなたのことを知っており、お金のやり取りもあった」と告げられる
② 「被疑者として捜査されている」と告げられる
- 「地方の県警に出頭しないと逮捕する」と脅される
- すぐに行けないことを伝えると、「LINEのビデオ通話で無罪を証明してほしい」と言われる
③ LINE通話で警察手帳を見せられ、さらに検事に電話をつなげられる
- ベテラン刑事風の人物が登場し、警察手帳を提示
- 「検事がいるので、直接話してほしい」と言われる
- 通話の向こうで「検事のいる部屋に入る」芝居までされ、完全に信用してしまう
④ 「無罪を証明するために振り込みが必要」と指示される
- 「犯罪に使われた口座に、あなたの口座から振り込めば、固有の番号でチェックできる」
- 無罪を証明したい一心で、言われるがままに振り込みをしてしまう
⑤ 「インターネットで検索するな」と口止めされる
- 「これは極秘捜査なので、誰かに話したり、ネットで調べたりすると大変なことになる」と脅される
⑥ 自宅に戻る途中で検索し、詐欺だと気付く
- どうしても気になり、検索してみると「LINE通話を使った警察詐欺」が多数報告されている
- すぐに警察に通報、銀行に連絡して救済手続きを実施
被害を最小限にできた要因
幸いにも、全口座分の振り込みには至りませんでした。 その理由は以下のとおりです。
① インターネットバンキングのセキュリティ機能が役立った
- 一部の銀行口座では、振り込みの際にワンタイムパスワードや乱数表が必要だった
- 乱数表は自宅にあり、その場で振り込みができなかった
② キャッシュカードが手元になかった口座があった
- 普段使わない口座のキャッシュカードは持ち歩いていなかった
- ATMでの振り込みができず、結果的に被害を防げた
③ 冷静になれる時間が生まれた
- 「あとで振り込むために自宅に戻る」ことになった
- その間にスマホで検索し、詐欺だと気付くことができた
詐欺からお金を守るためにできること
① ネットバンキングのセキュリティを強化する
- ワンタイムパスワードや乱数表が必要な設定にする
- スマホ認証・生体認証を必須にする
② キャッシュカードを持ち歩かない口座を作る
- 普段使わない貯蓄口座のカードは、自宅の金庫などに保管
- すぐに振り込めない状況を作ることで被害を防ぐ
③ 「すぐに振り込めない環境」を意図的に作る
- 「今すぐ振り込め」と言われても対応できない状況を作る
- 普段から即時振り込みをしない習慣をつける
④ 「警察」を名乗る電話は、必ず自分から警察署に確認する
- 「出頭しないと逮捕する」と言われたら、一旦冷静になって警察署に電話
- 公式サイトの電話番号を自分で調べ、直接確認する
まとめ:お金を増やすだけでなく、守る力も大切
詐欺に遭うと、「まさか自分が…」というショックが大きいですが、冷静に考えると「詐欺を防ぐ仕組みを作ることが重要」だと実感しました。
💡 今回の学び
✅ ネットバンキングのセキュリティ設定を見直す
✅ キャッシュカードを持ち歩かない口座を作る
✅ 「すぐに振り込めない環境」を意識的に作る
✅ どんな時も「落ち着いて調べる」ことを徹底する
お金を増やすことに目を向けがちですが、それ以上に「お金を守る力」が必要です。今回の経験が、皆さんの資産を守る参考になれば幸いです。

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