前回の記事(バイクパーク導入検討編)では、バイクパークとの提携を進めている最中の経過をご紹介しました。今回はついに、正式契約まで完了し、実際に各物件へ導入を行う運びとなりました。その具体的な条件や今後の活用方針まで含めて、続報をお届けします。
バイクパークとの契約が完了しました!
先日、バイクパークさんとの打ち合わせを経て、無事契約が締結しました。結論からお伝えすると、A棟とB棟での導入が決定し、C棟についてはスペースの都合上、見送る形となりました。
契約内容の概要
- A棟(4区画)
1区画あたり:月額2,000円(税抜)
合計:月額8,000円(税抜) - B棟(2区画)
1区画はバイクパーク経由:月額1,500円(税抜)
もう1区画は入居者専用:月額2,000円(税抜)
合計:月額3,500円(税抜) - C棟
設置スペースの都合により導入なし
バイク駐輪場の収益としては、A棟とB棟の合計で月額11,500円(税抜)の新たな収入源となります。年間ベースで見れば約13.8万円の増収となり、投資用不動産物件の収支改善策としては十分に意味のある数字だと思います。
※前回の記事では税込み金額を記載していましたが、インボイス登録事業者ではないため、税抜き金額でのやりとりとなります。
コスト面の工夫とメリット
バイクパークさんとの交渉のなかで、設置工事に関するコスト負担ゼロという点も非常に大きなメリットでした。特に印象的だったのは以下のポイントです。
- B棟の入居者専用スペースも無償で区画整備
- これは想定外の好条件でした。
- 入居者満足度にもつながるため、今後の空室対策にも期待できます。
- A棟の一部区画は車の駐車スペースと兼用
- 車の申し込みがあった場合には、最大2ヶ月でバイクスペースを解約・撤去可能。
- 駐車場としての利用ニーズが出てきた場合でも、柔軟に対応できる仕組みは非常に心強いです。
- 契約期間は3年、違約金なしで途中解約も可能
- 不動産オーナー側にとっては、リスクを最小化しながら収益を得られる非常にバランスの取れた契約内容と言えます。
C棟については導入見送り…理由は「スペースの問題」
唯一契約が見送りとなったのが、C棟。理由は単純で、バイクを停められるスペースが存在しないためです。
C棟は鉄骨造で駐車場も台数が限られており、既存の入居者の動線や利便性に支障が出る可能性が高いため、今回は見送るという判断をしました。ただし、今後レイアウト変更や入れ替えがあれば、再検討の余地もあります。
バイクパークの活用は「購入前」から始まる
今回の契約締結を経て、私自身が学んだ非常に大きな収穫は、「バイクパーク活用は物件購入前から始められる」という視点でした。
実際、打ち合わせの中で以下の話が出ました。
「まだ物件を保有していない段階でも、住所さえ分かればだいたいの見積もりは出せますよ。」
これを聞いたとき、「もっと早く知っておきたかった!」というのが正直な感想です。
過去には、駐車場がガラ空きの築古マンションを検討した際に、「これは利回りが悪いな」と見送りました。しかし、もしバイク駐輪場として活用するという発想が事前にあれば、収支シミュレーションが変わっていたかもしれません。
■今後の活用方針
今後、新しい物件を検討する際には以下のフローを導入したいと考えています:
- 立地・築年数・利回りなどで候補を選定
- 駐車場の空き状況を確認
- バイクパークに仮見積もりを依頼
- その収益を加味して再度シミュレーション
これにより、従来なら見送っていた物件にもチャンスが生まれる可能性があります。
投資としてのバイク駐輪場の魅力
今回の契約締結を通じて、バイク駐輪場の導入は「地味だけど堅実」な施策であることを再認識しました。
メリットまとめ
- 初期投資ゼロ(設置費用無料)
- ランニングコストなし
- 毎月定額の安定収益
- 入居者満足度アップ(特に男性入居者・若年層に需要あり)
- 物件の競争力向上
大規模なリフォームやリノベーションよりも遥かに低リスクで、手軽に収益改善を図れる手段として、今後も積極的に活用していきたいと感じています。
まとめ:次回物件取得の際には“初動から”バイクパーク活用を
今回の導入で得られた収益はさほど大きくないかもしれません。しかし、築古物件を扱う以上、「小さな収益源の積み重ね」が最終的なCF改善につながると改めて感じました。
そして何より、今後の物件選定戦略にバイクパークという選択肢を“事前から組み込める”という発見は非常に大きな収穫です。
今後の物件選定でも、駐車場の空きスペースを“放置せず”、積極的に収益化の可能性を探っていきたいと思います。

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