◆ トランプ関税が市場を直撃、安全資産はどこへ?
2025年3月末、ドナルド・トランプ前大統領が発表した「トランプ関税2.0」が、世界の金融市場を揺るがしました。
- 中国製品に最大60%の関税
- カナダ・メキシコへの全輸入品に25%関税
- 関税相互主義(リタリエーション)の導入
この強硬策により、株式市場は急落。こちらのブログでも4月6日時点の状況をお伝えしましたが、驚くべきは、「逃避先」として買われるはずの米国債券までもがその後暴落したことです。
◆ 株も債券も下落…私のポートフォリオの推移(実録)
私自身のポートフォリオも、この相場に大きな影響を受けました。以下は2025年3月末から4月12日までの資産推移です。
日付 | 日本株 | 投資信託(S&P500) | 米国債券 | 合計評価額 | 前回比 |
---|---|---|---|---|---|
3/31 | 10,525,615円 | 1,665,127円 | 2,417,343円 | 14,608,085円 | – |
4/6 | 9,474,050円 | 1,625,468円 | 2,456,280円 | 13,555,798円 | -1,052,287円(-7.2%) |
4/12 | 9,348,770円 | 1,559,608円 | 2,174,542円 | 13,082,920円 | -472,878円(-3.5%) ※累計-10.4% |
わずか12日で約152万円の評価損(-10.4%)。特に「守り」のはずの米国債券が約24万円下落したのは想定外でした。
◆ 米国債券が売られた理由とは?
▼ ① 外国人投資家の信頼喪失
トランプ氏の過激な政策により、外国人投資家(特に中国や日本)が米国債を売却。
▼ ② インフレ懸念の高まり
高関税 → 物価上昇 → FRBの利上げ再開への警戒が拡大。
▼ ③ 財政不安と政策の不透明さ
国債増発リスクと政治的リスクが重なり、「米国債は本当に安全か?」という疑問が拡大中。
◆ 金(ゴールド)も一時下落?それでも光る“最後の砦”
実は、今回のショックの影響で金(ゴールド)も一時的に売られる場面がありました。「金でさえも売られた」というニュースも流れ、不安が広がった方も多いのではないでしょうか。
しかしその後、金価格は底堅く反発。株や債券が崩れるなかで、再び「資産の避難先」としての存在感を示しています。
▼ 金が選ばれる理由
- 国家に依存しない「無国籍通貨」としての信頼
- インフレに強い実物資産
- 戦争・金融危機・政治不安時に買われやすい傾向
◆ 私のポートフォリオ見直し候補に「金」を追加検討中
今回の相場を通じて、私は「本当に信頼できる安全資産とは何か?」を見つめ直しました。
そして今、ポートフォリオの一部に金(ゴールド)を組み込むことを真剣に検討中です。こちらのブログでも金(ゴールド)の購入方法についてまとめていますのでご覧ください。
▼ 組み入れ方法の候補
- 純金積立(楽天証券、SBI証券など)
- 金ETF(GLD、IAUなどの上場投資信託)
- 金鉱株ファンド(リスクは高いが上昇余地も)
まずは資産全体の5%前後を目安に、リスク分散の一環として始めていくことを検討中です。
◆ 今後の投資方針:守りながらチャンスを待つ
株・債券・金が揺れる中、私の方針は以下のとおりです。
- 📌 株式・S&P500はホールド:長期リターンに期待
- 📌 米国債券は静観:インフレ動向次第で再検討
- 📌 金は徐々に組み入れ:リスク分散と価値保全を目的に
- 📌 現金比率を高めに保ち、機動力を確保
市場が混乱している今だからこそ、感情的に動かず、“分散”と“タイミングの分散”を意識することが重要だと考えています。
◆ まとめ:安全資産の再定義と資産運用の原点回帰
今回の相場で改めて感じたのは、「これさえ持っていれば安心」という資産は存在しないという現実です。
しかし同時に、複数の資産クラスに分散することが、最大のリスクヘッジであるという教訓も得ました。
株・債券・金・現金——それぞれに役割があり、どれも“万能”ではありません。
だからこそ、
- 市場の変化を敏感に捉え、
- ポートフォリオを柔軟に調整し、
- 自分自身のリスク許容度と照らし合わせながら、
「長く付き合える資産運用」を構築していくことが、これからの時代に必要だと感じています。
◆ 追伸:同じような不安を感じている方へ
この相場で不安を感じているのは、あなただけではありません。私自身もそうでした。
もし「自分の資産の守り方が分からない」「金の買い方を知りたい」などあれば、ぜひコメントやSNSで気軽にご連絡ください。一緒に学びながら、この荒波を乗り越えていきましょう。

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